歳旦祭(さいたんさい)
新玉(あらたま)の歳(とし)の元始(はじめ)の清(さや)けき此(こ)の常磐(ときは)の神杉(かみすぎ)の上野(かみの)の杜(もり)の神奈備(かむなび)に惟神(かむながら)鎮(しづ)まり坐(ま)せ奉(まつ)る掛(か)けまくも畏(かしこ)き上野(かみの)八幡(はちまん)神社(じんじゃ)の大前(おほまへ)に宮司(ぐうじ)太田伝也恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)さく 赤(あか)らひく日(ひ)に異(け)に産土(うぶすなの)大神(おほかみ)等(たち)の高(たか)き尊(たふと)き御神徳(おほみのり)を相(あひ)謝(いや)び相(あひ)慶(よろこ)び奉(まつ)る御氏子(みうじこ)崇敬者(すうけいしゃ)諸諸(もろもろ)未(いま)だ明(あ)けぬ時(とき)より笑良笑良(えらえら)に参集侍(まゐうごなは)りて大前(おほまへ)に御饌(みけ)御酒海川(みきうみかは)山野(やまぬ)の種種(くさぐさ)の味物(ためつもの)を献(たて)奉(まつ)り平成(へいせい)二十年(２０ねん)（西暦(せいれき)二千八年(にせんはちねん)）一白(いっぱく)水星(すいせい)戊子(つちのえね)の歳(とし)の御(み)歳(とし)の御賀(みほぎ)の壽詞(よごと)仕(つかへ)奉(まつ)り拝(をろが)み奉(まつ)る状(さま)を平(たひ)らけく安(やす)らけく聞食(きこしめ)して今(いま)ゆ往(ゆく)先(さき)天皇命(すめらがみこと)の大御代(おほみよ)を手長(たなが)の御代(みよ)の厳(いかし)御代(みよ)と斎(いは)ひ奉(まつ)り給(たま)ひ御氏子(みうじこ)崇敬者(すうけいしゃ)諸人(もろびと)神直日(かむなほび)大直日(おほなほび)に見直(みなほ)し聞直(ききなほ)し給(たま)ひ清(きよ)き明(あか)き誠心(まごころ)以(もち)て勤(いそ)しみ励(はげ)みて大神(おほかみ)等(たち)の恩頼(みたまのふゆ)を差昇(さしのぼ)る初日(はつひ)と共(とも)に普遍(あまね)く蒙(かがふ)らしめ給(たま)へと恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す 辞(こと)別(わ)きて白(まを)さく 掛(か)けまくも綾(あや)に畏(かしこ)き御年(みとし)の皇神(すめがみ)等(たち)を始(はじ)め奉(まつ)り上野(かみの)の里(さと)の産土(うぶすなの)大神(おほかみ)と崇(あが)め奉(まつ)る諸諸(もろもろ)の大神(おほかみ)等(たち)の廣前(ひろまへ)に称辞竟(たたへごとおへ)奉(まつ)らくは御(み)歳(とし)の五穀(いつくさのたなつもの)ゆ弥弥(いよよ)豊(ゆた)けく穣(みの)らしめ給(たま)ひ萬(よろづ)の産業(なりはひ)をも弥弥(いよよ)益益(ますます)立栄(たちさか)へしめ給(たま)へと恐(かしこ)み恐(かしこ)みも乞祈(こひの)み奉(まつ)らくと白(まを)す
表参道
